
| ◎ 面接担当者 | 『あなたは当社に入社した場合、何が出来ますか?』 |
| ◎ 建築学科学生 | 『ハイ! 私は構造計算が出来ます!』 |
ゼネコンの面接担当者の質問に学生がそのように答えた時、企業側は目の前にいる学生を採用しない理由が無くなります。何故なら、ゼネコンの技術力は構造設計が支配するからです。建築学科の学生の学問の集大成は構造力学であり、『構造計算が出来る!』というその一言は面接担当者に強力なインパクトを与えると同時に、その学生の勤勉さと力量の十分な裏付けとなるのです。ピカピカのリクルートスーツは必要ありませんし、口達者である必要もありません。体育会系人物を装う必要もありませんし、会社四季報の一夜漬けの勉強も必要ないのです。構造計算だけを携えて礼儀正しく企業の門を叩けばよいのです。入社後の配属が構造設計部であれ、意匠設計部であれ、あるいは営業部であっても事務系であっても、構造設計の知識が仕事に遺憾なく発揮されるということを企業側は十分に理解しているのです。
| ◎ 面接担当者 | 『あなたが学んだ構造計算の中身をもう少し詳しく話してくれますか?』 |
| ◎ 建築学科学生 | 『ハイ! 大学だけでは構造設計の実務は身に付けられませんので大学3年になって構造計算の専門校の通信講座で勉強を始めました。許容応力度計算と限界耐力計算と限界状態設計法の手計算による計算書作成トレーニングを一通り行いました。』 |
| ◎ 面接担当者 | 『許容応力度計算、限界耐力計算、限界状態設計法のそれぞれの特徴や違いについて手短かに説明してくれるかな?』 |
| ◎ 建築学科学生 | 『ハイ! まず許容応力度計算ですが、日本の構造設計の主流で最も歴史のある設計法です。地震力の大きさを決められた係数によって求めて耐震設計を行うものです。限界耐力計算は2000 年の改正基準法で登場した新しい設計法です。地震力の算定方法が従来と大きく異なっています。地震で建物が振動変形する際の建物周期に応答する加速度を計算して耐震設計を行います。従来より精度の高い設計法です。限界状態設計法は最新の技術を駆使した次世代の設計法と言われています。地震力を確率と統計論に基づいて解析するもので、過去100 年から500 年、あるいは1000 年のデータを基にその地方で発生した地震動レベルを統計学的に計算して建物に作用する地震力を割り出します。最も精密で厳密な設計法です。今後この設計法が主流になることは世界的趨勢です。』 |
| ◎ 面接担当者 | 『なるほど、よくわかりました。あなたには日をあらためてもう一度来て頂きますので次回のアポイントを取っておきたいと思います。』 |
| ◎ 建築学科学生 | 『ハイ! ありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。』 |
欧米の大学生の就活は日本とは異なる厳しさが存在します。日本では大企業であっても内定をもらうまでに面接1~3回程ですが、欧米では7ステージ程度はごく当たり前です。成績証明書、試験、面接、論文、プレゼンテーション・・・と企業と学生のやり取りが続き、学生たちは入社に向かって一歩ずつステージを昇っていかねばなりません。学生時のインターン経験も条件の一つであり、在学中に何をやって来てどのような実績があるのかについて企業側の厳しいチェックを受けます。マスターを修了していても同様です。採用される側よりも採用する側が遥かに真剣であるのは欧米も日本も共通です。一方、建築学科の学生にとって『構造計算』は説明の要らない『自己の証明』となります。日本の建築技術者(一級建築士)の中で構造計算実務が一通り出来るのは1000人に1人の割合と言われています。INDIで身に付けた構造計算を武器に自信を持って就活を成功させて下さい。健闘をお祈り致します。(INDI広報)
INDI as No.1