
大量の計算を処理する構造計算が初心者にわかりにくい原因は、その全体像が見えにくいことです。全体像とは『(1)準備計算→(2)応力計算→(3)断面算定』という決められた道順のことです。(1)準備計算とは、柱やはりの大きさを仮定したり、固定荷重を計算したり、剛比を計算したりして、応力計算を行うために必要な準備を整えることです。(2)応力計算とは、建物自重や地震や台風によって柱やはりに生じる曲げやせん断による応力を求めることです。(3)断面算定とは、応力計算の結果に対して、その応力に抵抗出来るように安全な断面の設計を行うことです。この全体像を理解していれば、個々の計算に振り回されて、計算の森に迷い込むことは決してありません。即ち、構造計算は、『(1)イチ! (2)ニノ! (3)サン!』です。
構造計算は最上階から下に向って各層ごとに行います。即ち、各層(=平屋)のくり返しです。平屋が出来れば、5階建てでも10階建てでも平屋の作業のくり返しですので恐れることはありません。上から下に向って、各層(階)ごとに、X方向とY方向の両方向について計算を行います。
『子曰く、学びて時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや。』論語の冒頭に出て来る大変有名な一節です。二千数百年前に孔子が学ぶことの喜びを弟子達に語った言葉です。『学んだことをおさらいし、しっかりと身に付けていく。何と喜ばしいことではないか。』という意味です。構造計算の勉強も全く同様です。通信講座のカリキュラムは、基礎講座の演習問題終了後は、『習うより慣れる』をテーマに、構造計算書作成のトレーニング(反復練習)に入ります。テキストをお手本に構造計算書をひたすら自分の手で作成し、テキスト通りに構造種別ごとの計算書作成トレーニングを積み重ねます。このトレーニング(反復練習)によって、構造計算書の作成手順をくり返しおさらいし、その結果、学んだことがしっかりと身に付いていきます。
『INDI METHOD』によるこの講座が目指すのは、“構造初段”です。白帯・茶帯・黒帯へと段階的に腕を上げていきます。構造初段まで行けば、今までちんぷんかんぷんだった日本建築学会の鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説でも不思議なくらいに読んでも分かるようになりますし、書店に並ぶ様々な構造計算図書についても書いてある内容が理解出来るようになります。勿論、計算ソフトによる構造計算書の中身も読み取れます。
INDI as No.1